自然養蜂について考えるー3

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1年前に書いたfacebookの記事を読み返して。

シーズン中は、夢中で作業しているので、
考える暇もないし、考えたことも忘れているのですが、
「あ、ブレてないな!」と感心しています(笑)



有機農産物を食べたい。
オーガニックなものを選びたい。

今、そんな方が増えています。
もちろん私もその一人。


では、有機ハチミツとはどんなものなのでしょう?
ミツバチに対して、抗生物質や防ダニ剤など
化学物質を使わないこと。

殺虫剤、除草剤、殺菌剤などの化学物質に
さらされていない蜜源から集められた、蜂蜜であること。

この二つは絶対条件でしょうか。


でも、ミツバチは3キロ先まで飛んでいく。
飛んでいった先に、化学物質が無い保証は無い。

それなら、広大な土地を所有するか、
または管理して、そこで養蜂をするか?

それはこの日本では、到底無理なはなし。

ならば…
人が立ち入らない山奥の天然林や
手付かずの原野に蜂箱を置けば良い。

ついそう考えてしまうのが、私たち。

でも、それはエゴだと思うのです。


天然林の残る山奥や、
多様な生態系が営む原野以外に
化学物質の影響がない場所がない。

そういう状況を作ったのはだれ?

それは他でもない、私たち人間のはず。

その私たちが、
自分の食べるもの、使うものには安心安全を求め、
わずかに残った安全な場所を、
切り拓いてしまう。

日本にはもともと居なかった、
セイヨウミツバチを持ち込んでしまう。
しかも、大群を。

そこは、先住の生きもたちの
大事な場所だったにもかかわらず。


・・・・・。
違和感を覚えます。


オーガニックであること。
オーガニックを進めていくこと。

それが大切なことであることに、
まったく異論はありません。

ただ、そのレベルを求め過ぎたり、
エキセントリックに求めたり。
あるいは、他者と比べて競ったり、競わせたり。

それはもう、エゴでしかないと思うのです。


消費者のそんな行動は、
間違いなく生産者を追い込みます。


オーガニックであることの
本来の目的が、見えなくなる。

オーガニックは、私たちと、
私たちと共にこの地球で暮らす、
全ての生き物のためでなければならない。

そう思うのです。

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だから…。

山奥の無条件で安心な場所ではないからこそ、
ミツバチが、無謀に遠くまで行って、
危険な目に合わないように、
巣箱の近くで、蜜源植物を栽培しています。

アカシアやシナノキが咲いたとき、
西洋ミツバチが大挙して訪花すれば、
在来のハナバチは大切な餌場を失います。

そんな時も、彼女たちの餌場となるように
絶えることなく花が咲くよう
ガーデンを手入れしています。

これがラ ターブルベールが考え、実践している
自然養蜂なのです。





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ハマエンドウに訪花する在来のエゾトラマルハナバチ
(石狩海浜植物保護センターのHPから拝借)
ミツバチによく似ている。大きさも同じくらい。

意外と知られていないけど、在来のハナバチは
北海道でも少なくない。
でも、ご多分に漏れず、減少傾向。











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by latableverte | 2018-02-18 12:43 | 自然養蜂