スキンケア用のミツロウ

最後の採蜜を終え、養蜂作業が落ち着いた頃から、蜜蝋の精製作業を少しづつ行っていました。

蜜蝋はミツバチの巣を構成しているもので、ミツバチのお腹のロウ分泌腺から分泌する天然のワックスです。
そしてミツバチが蜜蝋10gを分泌するために、100gのハチミツを必要とするのです。働きバチ1匹が一生に集めるハチミツがティースプーン1杯程度というのですから、とても貴重なものだとわかりますね。

シーズンが終われば、巣枠から巣をはがし取り、きれいにお掃除して消毒。次のシーズンへの大切な準備です。

b0352342_16200146.jpg

はがした蜜蝋は精製してキャンドルや木材・革製品のメンテナンスに使うワックスなどに加工します。
b0352342_16213964.jpg
まだ、ハチミツがこんなに残っています!!016.gif
蜜蝋は最初は白色ですが、ミツバチが蜜を溜めたり、幼虫を育てたり…と巣を使っているうちに、ハチミツや花粉、プロポリス、そして幼虫の排泄物など…によって次第に黄色から黄土色に変わっていくのです。


以前から、アロマやハーブに親しんでいる方々から「ミツロウはありませんか?」と聞かれることがありました。その方々が欲しいと思っているミツロウは手作りのスキンケアグッズに使うもの。古巣を精製したものでは、不純物が多すぎて不適切なのです。
スキンケアに使うのは、ムダ巣と呼ばれる、ミツバチが勢いあまって巣枠の外に作り足した巣と採蜜の時に削り取る蜜蓋とよばれる部分のみを使うのが理想的。

でも…
何しろ10gに100gのハチミツが必要な蜜蝋。ミツロウの生産のために、ムダ巣をつくらせるのは、ミツバチへの負担になるとの考えから、あまり積極的に取り組んではいませんでした。
b0352342_17193651.jpg

b0352342_17194696.jpg
しかし養蜂もいろいろと試行錯誤する中で、勢いよく蜜を集めている時期には、ある程度のムダ巣も容認しつつ、効率よく、ストレスなくハチミツを集めることが出来る方法に行きつきました。
結果、スキンケア用のミツロウも一定の安定生産が可能になりました。

b0352342_17222414.jpg
ムダ巣も作った時期や切り取るタイミングで、色の違いが出ます。
色合いごとに分けて精製することで、本来の色と香りを生かしたミツロウを作ることができました。
精製と言っても、お湯に溶かし、ろ過し、ごみや不純物を取り除く。これを手作業で繰り返すだけ。溶剤を使ったり、脱臭・脱色もしていません。

b0352342_17234565.jpg

なによりも特別なのは、ラ・ターブルベールでは養蜂において、防ダニ剤を一切使っていない ということ。
防ダニ剤は蜜蝋に移行しやすいと言われています。
そして、防ダニ剤を使わない養蜂を実践している養蜂家は、本当に少ないのです。
残念ながら。。。


これからはウエブショップで通年で販売できると思います。
お値段も、2年ほど前に数量限定で販売させていただいた時より、お求めやすく致しました。


b0352342_16392942.jpg
使いやすいキューブ状に成形してあります。
このミツロウ、なめらかで使い心地のよいクリームが作れます。
私はハーブ浸出油でバームを作って愛用していますが、違いは歴然。
なめらかにお肌の上で伸びてくれて、しっとりと保護膜を作ってくれる感覚は
それまで使っていたミツロウとは全く違います。

手作りコスメ愛好家の皆さまに、ぜひお使いいただきたい、自信を持っておススメできるミツロウです。














[PR]
by latableverte | 2016-12-11 18:53 | 養蜂日記 | Comments(0)